和歌山市の消化器内科・外科・内科・肛門外科・放射線科、石本胃腸肛門クリニック

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胃カメラと胃透視(バリウム検査)の比較

胃カメラをされたことがない方はなんとなくカメラを体の中に入れることに抵抗があり、敬遠されているのではないでしょうか?窓口でも胃カメラよりバリウム検査といわれる方もいらっしゃいますが、当院では胃カメラ検査をお勧めしています。

以下に両検査の比較をしてみました。

  胃カメラ 胃透視
経済性 約3,500円 約4,000円
検査時 絶食来院 絶食来院
検査時間 2~3分 20分
デメリット 咽頭反射 便秘
診断能力 高い(確定診断できる) 低い(確定診断できない)
治療 内視鏡手術 できない
X線被曝 なし ある

経済性

ほぼ同額(表示は3割負担)。ただし、胃カメラで病理検査を行った場合は4,000円程度別途料金がかかってきます。

検査時間

胃カメラは前処置(のどの麻酔)など5分ほどありますが、検査自体はすぐに終わります。

デメリット

胃カメラはよく実際にされた人からしんどかったと聞いて悪いイメージをもたれている方もいらっしゃるかもしれませんが、前処置として咽頭反射を抑えるための鎮静剤をあわせて注射しますので特になんともなかったと言われる方も多いです。

バリウムは検査終了時に下剤を服用しないと便秘になることがあります。

診断能力・治療

この点が胃カメラをお勧めする理由ですが、バリウム検査では確定診断はできません。
治療の流れとしては、

バリウム検査を行う→問題あり→後日胃カメラでの再検査もしくは治療→内視鏡治療が困難ならば入院・手術

胃カメラを行う→問題あり→カメラ時に内視鏡にて治療可能なものは行う→内視鏡治療が困難ならば入院・手術

後日再検査の可能性があるならば、時間的、経済的にも最初から胃カメラをされるほうがベターです。

X線被曝

バリウム検査はレントゲンを使用しますので被曝がありますが、健康上特に問題ありません。